ご近所ジョジョ物語
第2話・当て
                       

ホルホース:と言って出てきてみたものの・・何か当てがあるのかい?
 ミドラー:そこなのよ。警察で出来ることは、やり尽くしているし。
       どうしたら捕まえられると思う?
ホルホース:・・・・たはは・・・・当てはないんですかい・・。
       ならば・・・ちょいと汚い手を使いますかね。
 ミドラー:汚い手?
ホルホース:お嬢さんがちょいと目をつぶってくれれば助かるんですがね。
 ミドラー:ふ〜ん、違法行為?
ホルホース:必要最低限の行為と言ってほしいな。
 ミドラー:どういうこと?
ホルホース:まあ、ネタを仕入れるわけですよ。これで。


       そういって、右手の人差し指と親指で、丸を作って見せる。


 ミドラー:買収?
ホルホース:言うね。聞こえは悪いが使えますぜ?
 ミドラー:へぇ・・。私、ちょっとデパートでお洋服でも見てこようかしら。
ホルホース:(ニヤッと笑って)美しいものには棘がある・・か。
      もしものときにアリバイは必要ですからね。いいでしょう。
      私が盾になりましょう。
      この携帯を持っていてください。
      良い情報が入ったらすぐにお教えしましょう。
      後で合流するときもご連絡差し上げますよ。
 ミドラー:そうね・・・・
      まさか、ハチ公前で待ち合わせってわけにもいかないわね。
ホルホース:いってらっしゃいませ。お嬢様☆
 ミドラー:バァイ☆また後でね、色男さん。


       そして、お互い反対方向に歩き始める。 
       ホルホースは、昔からの顔なじみの店へ・・・・
       ウエスタン風のこじんまりした店。
       ギターを弾いていた男が下を向いたまま、
       目だけでホルホースを見る。


ホルホース:ひさしぶりだな。
J・ガイル:おまえさんか・・・・こんな時間から客とは珍しいと思ったぜ。
ホルホース:あんたも良くやるねぇ。その手じゃ弾きづらいだろうが。
J・ガイル:へっへっへ。これも慣れちまえば使いやすいのさ・・。
       女と一緒だ。おまえさんなら分かるだろう?
ホルホース:さあねぇ。わからんな。(笑って)
J・ガイル:今日はどうした?何の情報が知りたい?
ホルホース:おっと忘れるとこだったぜ・・。
      J・ガイルの旦那、連続暴行魔は知ってるよな??
J・ガイル:さぁね。
ホルホース:おいおい、はなっからトボケるのは止そうぜ?
      そいつの情報をできる限り詳しく欲しいんだが。
J・ガイル:5枚で面白い情報があるぜ?
ホルホース:チッ・・・・足元見やがる。情報はあるんだな?
J・ガイル:これは取って置き・・・と言うより、枚数の多いほうの勝ちだな。
ホルホース:?!他にも、情報を買ったやつがいるのか?
J・ガイル:さぁねぇ?売ったのか。買ったのか・・・。
ホルホース:!!!そういうことか!!買った。
J・ガイル:5枚で?
ホルホース:3枚だ。暴行魔本人からの情報だ。
      どうせ元手はかかってないんだろ?
J・ガイル:へ・・・・・あたしのやり方知ってる奴にはかなわねぇや。
ホルホース:あとで、女の子紹介するぜ?
J・ガイル:あんたの女は価値が高くて俺には割があわねぇよ。
      3枚だな。・・・・・・・・確かに。
ホルホース:で、どこにいる?
J・ガイル:それが面白くてねぇ。さっきここから出ていったよ。
ホルホース:なぜそれを早くいわねぇんだよ?!時間潰しちまったじゃねぇか!
J・ガイル:まぁ、それは運と言うことで。
ホルホース:てめぇ・・・・・おちょくってやがるな?


          するりと手のひらから黒光りする銃が出てくる。
          ホルホースのスタンド、エンペラーだ。
          

J・ガイル:へっへ、甘く見られちゃ困りますね・・。
      もうこっちも射程距離内ですぜ。
ホルホース:どっちが速いか試してみるか?
J・ガイル:・・・・・・・・・。
ホルホース:剣(ナイフ)と銃、どっちが速いか確かめたくなったか?
J・ガイル:・・・・奴の名はアレッシー。デパートに入っていくのを見たぜ。
ホルホース:サンキュウ!そうこなくっちゃ。
      って・・・・・・デパート?!そこのか?!
      なんてこった。今行くぜ子猫ちゃん!
      J・ガイルの旦那!!
      この仕事が片付いたら飲みに来るぜ!じゃあな!
J・ガイル:ああ・・・・ナイフを磨いて待ってるよ・・・・


         忙しく木戸をあけて出て行くホルホース。
         その後姿をJ・ガイルのスタンド、ハングドマンが見送る。
         ゆっくりと暗転・・・・・・。
                              
    
                     
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