ご近所ジョジョ物語
第2話・再会・前編

                       

ここは日本の栃木県足利市。
小さなアパートに引越しのすんだDIOとヴァニラアイスがいる。
時間にして、夜8時。


    DIO:落ち着かん・・・・・・
ヴァニラアイス:すぐ慣れますよ!(にこにこしている
    DIO:うれしそうだな・・・アイス・・?
ヴァニラアイス:いえいえ、そんな。
    DIO:とにかくボーっとしている場合でもないな。
        夜が空ける前に仕事を探さねば・・・・・。
ヴァニラアイス:もうお探しになるのですか?
    DIO:飽きっぽいからな。気が変わる前に探したい。
ヴァニラアイス:そうですか・・・・。大屋さんに聞いてみましょうか?
    DIO:そう言えばお前にまかせっきりだったな・・。
        大家はこのアパートに居るのか?
ヴァニラアイス:いえ、この近くにお住まいです・・・豪邸ですよ。
    DIO:・・・・・・豪邸、ねェ・・・。
ヴァニラアイス:どうって事ないですよ!
    DIO:どうって事ない豪邸があるならみてみたいものだ。
ヴァニラアイス:そう言えばそうですね。
        どうなさいますか?聞いてみましょうか・・。 
    DIO:当てがあるなら当たってみるが・・。
ヴァニラアイス:決まりですね、では行ってみましょうよ。
    DIO:分かった・・・行こう・・・・・。


夜の道を歩いていく二人。


    DIO:日本の・・空は、低いな・・。
ヴァニラアイス:そうですね・・・・・・。


いつもよりおとなしいDIOに微笑みかけながら歩く。
ヴァニラアイスが楽しそうなのは、DIOの独り占めからか・・・。
DIOはそんなことを気にする風もない。
やがて一軒の門の前で立ち止まる。


ヴァニラアイス:こちらです。
    DIO:・・・・・・・。大きいな・・・・。
ヴァニラアイス:そうですね・・。
    DIO:か・・・・・
ヴァニラアイス:あ・・・
    DIO:・・・・・・・・!!!


DIOの顔が驚愕にゆがむ。ヴァニラアイスを見、そして家の表札を見。
ヴァニラアイスに向き直り、何か言いたそうにして歯を食いしばっている。


ヴァニラアイス:気づかれましたか・・・。黙っていて申し訳ありません・・。
    DIO:花京院の家ではないかッ!!!!!
ヴァニラアイス:そうなんです・・。でも、いい人ですよ・・。
    DIO:お・・お前は、このDIOが何をしようと考えていたかが・・
ヴァニラアイス:こういうときは使えるものは使ったほうが得です。
        例えそれが敵であったとしても。
    DIO:いっぱしにまともそうなことを言うんじゃない!
ヴァニラアイス:(呼び鈴を鳴らす)
    DIO:おいおいおいおいおいおいおいおい!
ヴァニラアイス:なんでしょう・・。
    DIO:まさか鉢合わせさせようなんて・・・。
ヴァニラアイス:DIO様、割り切ってくださいよ〜・・。
    DIO:しかし、このDIOが、花京院に仕事の依頼などだな、
    花京院:どうしたんですか?
    DIO:うわッ!!!花京院!
ヴァニラアイス:あ!お世話になります!
    花京院:あ、引越しすんだんだ。
ヴァニラアイス:ハイ、有り難うございました〜
    DIO:ああああああああああ。
    花京院:お久しぶり、DIO。大変そうで何よりだね。
    DIO:きっ・・きっ・・・きっさま・・・・・っ
    花京院:でもこういうときだし、チカラになるよ。
ヴァニラアイス:それで、お願いがあって・・。
    花京院:え?どうしたんですか?何か問題が・・?
ヴァニラアイス:いえいえ、そうじゃないんです。DIO様が・・
    DIO:いわんでいいッ!
ヴァニラアイス:お仕事探してるんですよ。
    DIO:ヴァニラアイス・・・・・。(がっくり)
    花京院:そうなんだ。ちょっと見直したよ、DIO。
    DIO:嬉しくない。
    花京院:どう?あがっていかないか?
ヴァニラアイス:いいんですか?
    花京院:ちょうど暇になったところだよ。10時から仕事が入ってるけどね。
    DIO:仕事?
    花京院:とりあえず中に入って。寒いでしょう?



                 
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