ご近所ジョジョ物語
第1話・破産

                       

    DIO:破産・・・・・だ・・。

椅子に腰掛けたまま、頭に手をやるDIO.
かたわらでは、ヴァニラアイスが心配そうにしている。

    DIO:アイス。
ヴァニラアイス:は・・ハイ、DIO様・・
    DIO:破産してしまったよ・・・このDIOが・・。
ヴァニラアイス:はい・・。どうしましょう・・。
    DIO:ここも早々に立ち退かねばならん。
ヴァニラアイス:・・・・・。
    DIO:はぁ・・・・・・・。まさかここまで金がかかるとは。
ヴァニラアイス:いくら刺客を送っても承太郎たちは倒れず・・・
    DIO:とうとうこのありさまだ。
ヴァニラアイス:DIO様の夢が・・。
    DIO:世界を手中に、か?
ヴァニラアイス:はい。
    DIO:今の状態ではとてもじゃないが・。
ヴァニラアイス:あの・・・DIO様
    DIO:・・・・なんだ・・。
ヴァニラアイス:まだまだコレからです・・。頑張りましょう。
    DIO:・・・・・。どうしろというのだ。
ヴァニラアイス:私めがついてまいります。どこか別に居をかまえましょう。
        そしてもう一度初めから・・。
        私達には常人にはない、時間があります。
    DIO:分かっている、しかし・・・・
        その居をかまえることができんから悩んでいるのだ。
ヴァニラアイス:だいじょうぶです!このヴァニラアイスにお任せください!
    DIO:・・・・不安だな・・。
ヴァニラアイス:ご信用頂けませんか。
    DIO:信用か・・。分かった、任せる・・。俺は疲れた・・。
ヴァニラアイス:ありがたき幸せ。お任せください、
        DIO様のご希望に添って見せます!
    DIO:んじゃ、承太郎倒してこい。
ヴァニラアイス:それはちょっと・・・・・。(頭を掻く
    DIO:承太郎・・・強すぎだ・・お前・・。(頭を抱える


そして3時間がすぎた。DIOは椅子に座ったまま動かない。
何か、考え事をしている・・。
そこへ、ヴァニラアイスが。
何やらうれしそうに。


ヴァニラアイス:DIO様、こちらでお世話になりましょう!
    DIO:・・・・は?
ヴァニラアイス:このアパートです。
    DIO:あ・・・・・あぱーと???
ヴァニラアイス:ハイ、日当たりも悪いですし、承太郎からも近いです!
        と言うことは、うまくすれば襲撃できます!
        しかもいまどきこの月額なら、お得でしょう!
    DIO:(ぽかんとしている)
ヴァニラアイス:どうされました?
    DIO:任せるんじゃなかった・・。
ヴァニラアイス:ええ!?どうしてですか?!
    DIO:しかし・・・ものは考えようだな・。
ヴァニラアイス:どういうことでしょうか?
    DIO:一度この国から離れることも必要か・・。
ヴァニラアイス:はい、そう思います。
    DIO:はぁ・・。しかたあるまい・・。
ヴァニラアイス:何か・・・ありましたでしょうか。
    DIO:考えていたのだ。
ヴァニラアイス:よろしければお聞かせください。
    DIO:仕事・・・・・したほうがいいのかもしれんな・・・と・。
ヴァニラアイス:ええっ???!!!!DIO様が??!!
    DIO:・・・・なんとなく・・な。金は必要だし・・。
        それにそのほうが手っ取り早い。
ヴァニラアイス:そんな!DIO様の魅力でお金なんか簡単に・・!
    DIO:わかっている。だが、そんな気になったのだ。おかしいか?
ヴァニラアイス:DIO様がお決めになったことに私は反対致しません。
    DIO:だろうな。おまえは・・・。
ヴァニラアイス:では、こちらをご覧ください。


ヴァニラアイス、持ってきた書類などを見せる


    DIO:コーポ・・・足利・・。・・・・・・っ・・。
ヴァニラアイス:名前はダサいですが、悪くないですよ?
    DIO:って言うか・・・・日本ではないか・。
ヴァニラアイス:はい!
    DIO:承太郎は今、日本か?
ヴァニラアイス:ペットショップからの情報です。
        皆さん、DIO様が不憫で、いったんお引きになったようで・・。
    DIO:・・・・・っがァァァァァァッ!!!愚弄しおってぇ!
ヴァニラアイス:でもそのおかげで立て直しが出来ます。
    DIO:・・・・・・っく・・。それはそうだが・・。
ヴァニラアイス:同棲も出来ます。
    DIO:なんだそれは。
ヴァニラアイス:いいものです。
    DIO:・・・・・疲れた・・・・・・・。


げんなりとして、椅子に埋もれてしまうDIO。
そしてなぜかうれしそうなヴァニラアイス・・。


                         
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