戦場の居所

僕の可愛い猫が眠っている
灰色の空の下で眠る
君も猫も君もヤツも睡魔をむさぼり
灰色の空の下
僕は一人空を見上げる
「兵隊は今どこに?」
見上げる空につぶやく
「僕の戦力を算出せよ」
見上げた空から頬にぽつり
涙がこぼれました

サスペンスもSMも夢も同性愛もこの世の下
天を支えてこの僕の上
この世で言う空色は鉛のことと今決める
気づくと足元で猫が僕を見上げる
僕も
僕も
僕も、灰色なのだね

僕に
僕に
僕に待っている人がいるならば
それは遠い戦火の下
僕の力の及ばぬ僕の胸の内
猫が見上げる僕の中

猫の瞳に僕がうつる
それが見えないまま僕はまだ眠っていた

猫も君もヤツも君も僕を見下ろす戦火の中で

たった一つ願いがあるとすれば
ただ、ただ。お願いだから
僕が目覚めるのを待っていて