ご近所ジョジョ物語
DIOが恐怖する?!後編

               長い時間がすぎていく・・。
               動けない二人と動かない影・・。


ヴァニラアイス:DIO様・・。(小声で
      DIO:なんだ?
ヴァニラアイス:いい考えがあるんですが・・。
      DIO:よし、そうしよう。
ヴァニラアイス:まだ何も言ってませんが。
      DIO:そうだな。
ヴァニラアイス:じゃなんで、そうしようなんておっしゃるんですか?
      DIO:そうだな。
ヴァニラアイス:DIO様、もしかして眠いのでは・・。
      DIO:そうだよ。
ヴァニラアイス:あの・・。
      DIO:あいつを何とかしろ。気になって眠れん。
ヴァニラアイス:え?私がですか?
      DIO:他に何かあるのか?
ヴァニラアイス:いや、だから、いい考えがあるんですよ。
      DIO:時を止めて見に行けと。
ヴァニラアイス:うわ?!なんで分かるんですか??
      DIO:そういうだろうとさっきから思っていた。



              DIO,ゆっくりと立ち上がる。
              DIOの後ろのものがゆがんでくる・・・・・!!!


      DIO:こんなことにパワーを使いたくはないのだが・・。
ヴァニラアイス:この際仕方ありませんよ!
      DIO:お前に言われたくはない!
ヴァニラアイス:ひっ!すみません〜
      DIO:時よとまれ!ザ・ワールドッ!
      

              そして、ゆがんだものがその一瞬で・・・・!!!!


      DIO:って、やーめた。
ヴァニラアイス:はぁ????!!!
           どうしてですか〜!?DIO様!
      DIO:よく考えてみろ。時をとめんでも、見に行けばいいのだ。
ヴァニラアイス:あ、そうか。
      DIO:お前行け。
ヴァニラアイス:ええッ!こ・こわいですよ〜!!
      DIO:このDIOの言うことが聞けんのか?
ヴァニラアイス:DIO様の・・・それは、ご命令ですか?
      DIO:そうだとしたら?
ヴァニラアイス:わかりました・・・。行ってまいりましょう。
         私はDIO様のご希望に添えるのが至福なのですから。
      DIO:突然原作らしいことを言わんでもいい。
ヴァニラアイス:たまには雰囲気を・・と思いまして・・・。
      DIO:イイから行け。
ヴァニラアイス:い・・・・・いきます・・・・・・・・。
    

               
               そっと立ち上がり、そっと扉に近づくヴァニラアイス。
               それを後ろから腕組みをして見守るDIO.
               少しづつ下がっている体が、壁をとらえる。


ヴァニラアイス:だれ・・・・だ?!
    ???:・・・・・・・・・・・・・。(しーん・・。
ヴァニラアイス:名を名乗れ!
    ???:・・・・・・・・・・・・・。(しーん・・。
ヴァニラアイス:く・・・。くそ!!


               思いきって扉を開ける!!!
               月明かりの中、そびえたつその男は・・・・・!!!


ヴァニラアイス:・・・・・・・ッ
           ギャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!!!!
      DIO:??!!どうした?アイス・・・?!
ヴァニラアイス:なんでっ?!どうしてッ?!
          私は・・こんな〜ッ!!!そんな馬鹿なッ!なぜだ?!(叫びつづける
      DIO:おい・・??
ヴァニラアイス:・・・・この、ド畜生がーーーーーッ!!!
      DIO:おい!!!


               扉の前で騒ぎ立てているヴァニラアイスをDIOがたしなめる。
               くるりと向き直り、扉をばたんと閉めたヴァニラアイスの顔は、
               怒られた子供のようにゆがんでいる。


      DIO:いったいどうした・・?
ヴァニラアイス:・・・・・・申し訳・・ありません・・・!!
          私には・・そんなことッ!(顔を背けてしまう
      DIO:??貴様何のために見に行ったのだ・・。
ヴァニラアイス:まさか・・・・・・わたしが・・・あんな・・・・・どうして・・・・・
 

               ぶつぶつとつぶやいているヴァニラアイス。
               何度か問い掛けてみるが、DIOの声に答える風もない。

      
      DIO:自分の目で、見るか・・。
   
          
               あきらめ半分で、扉へ近づく。


      DIO:いや・・・・あのヴァニラアイスがあそこまで興奮するとは・・。
         いったい・・何者が・・??
         そのうえ、何故、何も仕掛けてこないのだ・・??
         このDIOを愚弄する気か・・。


                そう言いながら扉に手をかける。
                ごくり、とつばを飲みこんで、ノブを回し・・・・。


      DIO:・・・・・・・ッ・・・・・・・・・・・・?・・・?・・・・★・・・○▽△×☆!!!!!
ヴァニラアイス:ああッ!!DIO様!!
      DIO:なんだ・・・・・・・これわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!
ヴァニラアイス:見てしまわれたのですね!!?
 

                怒りか、恐怖か・・・。
                震えているDIOの目の前には・・・・・


      DIO:何故、ここに!DIOの元にぃッ!


                 大きな体・・・・豊かな口ひげ・・。


      DIO:かかかかかか・・・カ・・・カーネル・・・
 

                 黒ぶちのめがねに・・・白いスーツ・・。


      DIO:・・・・カーネルサンダースが
          来るんだぁーーーーーーーーーーーっ????!!!!   



                 そう、そこにはケンタッキーのおじさんの有名なお人形が・・。
                 DIOを相手ににこやかに笑っている。


      DIO:いったいだれがこんな・・。
ヴァニラアイス:(おじさんの足元から紙をひっぱり出して)
          ・・・・書置きがあります・・!!
      DIO:何ッ?!
ヴァニラアイス:!!!承太郎からですッ!!
      DIO:何〜〜〜〜〜ッ?!!承太郎だと?!貸せッ! 


                 ひったくるようにしてその紙をつかむDIO.
                 そして・・・・・紙が・・落ちる・・・・・・・・。
                 承太郎のモノローグ・・。
  
     承太郎「こんばんは。いいものを手に入れた。
          余りにもいいものなので、お前にもひとつわけてやる。
          感想は決着のときにでも聞かせてもらおう。じゃあな。」
      

     
                  長い間・・。



       DIO:・・・・・・・・・・・・・・・。
ヴァニラアイス:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
DIO&ヴァニラ:い・・・・いらねぇ・・・・・・・・。


                                            つづく♪